探偵の仕事は調査ですが、100％証拠を撮ることができる探偵は、世界のどこを探しても
いないでしょう。

調査では、対象者の性格や習慣、行動等のほかに、調査地やいった先の立地状況、
環境が大きく関わることになります。

同じ現場、同じ状況、同じ調査内容は一つもないのが、探偵の仕事の特徴です。

自動追尾して発覚しないように監視、撮影ができる機械や、透明マントがあればどれほど
楽かと思う探偵もいるでしょう。

しかし、現実に存在しないツールをねだったところで、探偵に依頼した相談者の問題が
解決するわけではないのです。

日々、調査技術の向上、機器類を充実、進化させていくしかありません。
また、事前にあらゆる情報を収集する技術も調査を100％に近づける架け橋になります。

依頼してくる相談者の為に、確実な証拠を掴んであげたいという気持ちはあるものの、
どんなに優れた機器や技術があっても、難しい現場は山ほどあります。

特に現場を難しくするのは、対象となる人物が調査を知っている場合です。その場合、
探偵を撒いたり、様々な手段を講じて捕まえようとしたりといった行動をとる人もいます。

なぜ、調査が発覚しているのか、理由は様々ですが、
・他の探偵社に依頼して失敗した
・依頼者の挙動がおかしくなった
・依頼者が調査していることを言ってしまった
・契約書類が見つかった
・第三者からのリークがあった
といったものが主になります。

事前に、依頼者の方から事実を話していただけているなら、対策を講じることもできるわけですが、
意図的に隠しているケースもあります。

調査技術の高い探偵は、日頃から目を養っていることもあり、状況から察することはできますが、
それも100％とは言えません。

いかに手段を講じ、経験が豊富といっても、物理的に調査続行を不可能にする現場は多くあります。
そこには、対象となる人物の人為的な手段が影響することがほとんどです。

そのような事態を避ける為にも、探偵はただ調査を依頼した依頼者としてだけではなく、協力者としての
信頼関係を築くことが重要なのです。