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コラム

2020.12.22
事例
良心を利用する者

良心を利用する者

目的:女性の嘘を暴きたい
状況:BARで出会った女性と交際中。手術代等でお金を貸したが戻ってこず

出会い系・婚活サイトやアプリを利用して出会った異性から、金銭をだまし取られたというトラブルは少なくありません。
信用を置きづらいということから、こういったサービスを利用したくないという方もいますが、出会いの場は様々です。

人が集まる場所は出会いの場でもありますから、そのような場所を利用して、パートナーを探している人物がいるように、
金銭をだまし取る目的で利用する人物もいるのです。

一度好意を抱いてしまったパートナーに対しては、周囲から見れば怪しいと認識できることでさえ、信用したいという気持ちから
無防備になります。

そういった感情は、辛い、苦しいといった状況を助けてあげたいという良心や手を差し伸べなかったことで嫌われてしまうのでは
ないかという不安を大きくさせ、正しい判断を鈍らせてしまうことすらあります。

詐取された金銭は、ギャンブルや風俗、娯楽等に消えているケースも多く、更に悪いケースになると、パートナーに指示を出して
いる人物がいる場合もあり、怪しい活動に金銭が使われてしまう可能性もあるのです。

今回の事例は、BARで出会った女性と交際に発展して以降、良心で貸したお金の返済をせず、交際を理由に次々とお金を求めてくる
“金銭トラブル”の事例です。

「交際中の女性から貸したお金を返済してもらうためにはどうすればよいか?」というご相談は、過去にも多くあります。

お金を貸した証拠となるもの、例えば、誓約書や借用書等が必要になり、例え口約束であっても、
 ・返済の合意(双方)
 ・お金を貸した事実(明細、メール等)
があれば、貸し借りの契約があったこととなり、「もらったもの」といった言い分を却下する材料になります。

今回のケースでは、借用書はあるのですが、少額しか返済がされておらず、追加でお金を必要とするメールが多く残っていたようです。

返済を促したり、弁護士に協力してもらう等の手段がありますが、今回の場合は、借用書に記載された住所がデタラメであり、
内容証明を送ることが出来ない状況でした。

相手からの連絡も不定期に一方的な状態であった為、法的な手続きをとるにも、
 ・相手の所在の確認
 ・お金を借りた理由が真実なのかどうか
を確認する必要があると相談者に説明しました。

「返済はしてほしい」、反面、「交際相手を信じたい、疑っているということを知られたくない」という気持ちもあり、探偵の利用を
悩まれていました。

確かに、相談者の気持ちは理解できますし、多くの相談者が悩まれるところです。
返済されれば問題ないことですが、放置することで、連絡が取れなくなったり、最悪の場合、逃げてしまうケースもあります。

決断されるのは相談者ですが、「あの時調べておけば」と後悔する事例もあることから、そのような事態は避けたいところです。
結果、数日調査をご依頼する形で調査会社を紹介したのですが、交際相手の所在を掴むことは出来たと連絡を受けています。