普段、私達が巻き込まれるトラブルなんて、お酒やケンカ等を思い浮かべるかもしれませんが、
金銭トラブルやストーカー被害等、縁のないものだと思うトラブルも数多く存在します。

知らないうちに被害にあっていたり、気づいたときには手遅れだったということもあるのです。

そういったトラブルに巻き込まれない様に、常に目を光らせることは不可能なお話ですが、
身近にあるものだと認識しておくことで、困った時への対応も違います。

”自分がこんなトラブルに巻き込まれるなんて”というエピソードをご紹介します。

「出会い系アプリの罠」

「仕事ばかりして、いい人はいないの？」と聞かれると耳が痛い。
昔から人見知りで、特に恋愛は奥手だったこともあり、女性に積極的に声をかけることができませんでした。

不安はありましたが、出会い系アプリの普及で多くの人が利用していることから、自分にも出会いがあれば、
あわよくばという気持ちもありました。

そこで、一人の女性とマッチングすることができたのですが、自分が詐欺被害に遭うとは・・・。
人見知りをしない彼女に段々と惹かれていく自分が気づくはずもないのですが。

彼女と付き合うようになってすぐ、「相談したいことがある」と、彼女から相談を受けました。
実家の母が癌を患い、手術代と入院費用が足らないということでした。

それって怪しくないか？と思うでしょうが、この時の自分は盲目になっていました。

私を裏切ることはないだろうと思い込み、また、彼女が誓約書を準備していたこともあって、
半ば安心もしていました。

それから、お金が必要だと相談される度に、一度貸してしまったこともあり、断りづらく、
返済もされないまま、数百万の金額を貸していました。

返済を求めると、彼女からの連絡は一切なくなり、登録していたアプリからも姿を消していました。

とにかく彼女を探そうと探偵を紹介してもらうことにしたのですが、簡易的に調べるだけでも、
彼女の虚偽が山程出てきたのです。もちろん、母の病気も嘘です。

誓約書に書かれた住所をあたってもらいましたが、彼女のことを知る人物はいませんでした。
諦めかけましたが、依頼した探偵の技術は確かで、彼女を発見していました。

手慣れた犯行から、別の出会い系アプリを使用していると読み、私と同じような男性を捕まえる為に、
似たような条件で登録していたので、割とはやく見つけることができました。

本人が見つかれば、居住先や実家、勤務先を確定させるまで調査はスムーズでした。
逃れる術のない彼女は、完済しなければ訴えることを条件に、月々の返済が続いています。

「親切な人はストーカーでした」

私がストーカー被害にあうとは思ってもいませんでした。
普通、ストーカー被害にあう人の多くが女性という先入観があったからかもしれません。

ある休日、ジムでトレーニングをした帰りに、女性から「落とし物ですよ」と定期入れを渡されました。
確かに私のものですが、普段、鞄のポケットに入れているので、落とすはずがないのです。

その時は疑っていませんので、女性にはお礼を告げ、その場を離れました。
しかし、次の休日、ジムで女性と再会したのです。

女性は入会したばかりということで、その日以来、ジムで女性とあいさつ程度に会話するように。
特に、女性に対して恋愛感情を持つことはありませんでした。

ある日、自宅のポストに一通の手紙が入っていたのですが、宛先がなく、送り主は知らない
女性の名前が書かれており、誰か部屋を間違えて入れたのだろうと思っていました。

後日、いつものように女性とあいさつを交わすと、女性から「手紙読んだ？」と呼び止められたのです。
手紙については流すように、女性に名前を聞くと、手紙に書かれていたのは女性の名前でした。

もちろん、女性には自宅の住所なんて教えていません。
どこで知ったのか気持ちが悪くなり、体調不良を理由にジムを後にしました。

ストーカーされいるかもしれないという不安から、ジムに行く日を変えたのですが、数日後、私が来る日を
知っているかのように女性の姿を見たのです。

その日は、急いで帰宅して、探偵さんに相談することにしました。ストーカーの傾向であり、最悪の場合、
自宅付近まで来ているかもしれないということから、探偵さんに女性の素行調査を依頼しました。

女性は頻繁に自宅周辺に現れては、様子を確認しているようで、近くの喫茶店で時間を潰し、
私の帰宅を確認すると、1時間位様子を見て、その場を去っていることが分かりました。

後日分かったことですが、女性は以前からジムの会員で、定期入れは、私が目を離した隙に鞄から抜き取り、
落とし物を装って話しかけたそうです。

私の自宅は女性が尾行したようで、ジムが終わるタイミングで数日に渡り後をつけたそうです。
気づかなかったこともそうですが、尾行されていたと思うと背筋が凍りました。

私は女性が私の身辺を探っている証拠を持って警察に相談に行き、私に近づかないよう警告してもらいました。
それから、早々に自宅を引っ越し、ジムも変えました。

現在は、特に被害等はなく、日々の生活を送れています。